【初心者必見】格付け機関フィッチとは!?9月のトルコの格付け予想🤓
目次
フィッチの格付けについて
フィッチは、世界的に有名な米国の格付け機関の一つで、企業や政府などの発行体(債券などを発行する主体)の信用力を評価し、その結果を格付けとして公表する機関です。
格付けは、投資家にとって、その国や企業への投資リスクを判断する上で重要な指標となります。一般的に、格付けが高いほど信用度が高く、デフォルト(債務不履行)のリスクが低いと評価されます。
長期格付けのランクとその意味
フィッチの長期格付けは、大きく投資適格級とジャンク(投機的格付け)級に分けられます。それぞれのランクとその意味は以下の通りです🤓
格付けの意味合いについて
- 投資適格級: 一般的に、BBB-以上の格付けを投資適格級と呼びます。機関投資家など、より安定した投資を求める投資家はこの格付け以上の債券に投資することが多いです。
- 投機的等級: BBB-以下の格付けを投機的等級と呼びます。高利回りが見込める一方で、デフォルトのリスクも高いため、リスク許容度が高い投資家向けの債券と言えます。
格付けが変わる要因
- 企業の財務状況の変化: 利益の減少、負債の増加など
- 業界の動向: 競争の激化、規制の強化など
- 経済状況の変化: 景気後退、金利上昇など
- 発行体の経営戦略の変化: M&A、新規事業への進出など
フィッチの見通し(アウトルック)の種類と意味
フィッチは、格付けの他に、その格付けが今後どのように変化する可能性があるかを示す「見通し」(アウトルック)を発表することがあります。見通しは、格付けの安定性を評価する上で重要な要素となります。
フィッチの見通しの種類と意味
見通し | 意味 |
---|---|
安定(Stable) | 当面、格付けが現状を維持すると予想される。 |
ポジティブ(Positive) | 上方への格付け変更の可能性が高いことを示唆。 |
ネガティブ(Negative) | 下方への格付け変更の可能性が高いことを示唆。 |
各見通しの詳細
- 安定(Stable):
- 企業の財務状況、事業環境、そしてその企業を取り巻く経済状況が、現状を大きく変えるような変化が起こる可能性は低いと判断されていることを意味します。
- ただし、安定の見通しであっても、格付けが永遠に変わらないことを保証するものではありません。
- ポジティブ(Positive):
- 企業の財務状況の改善、事業の拡大、あるいは経済環境の改善など、格付けを上方へ引き上げる可能性のあるポジティブな要因が複数存在すると判断されていることを意味します。
- ネガティブ(Negative):
- 企業の財務状況の悪化、事業環境の悪化、あるいは経済環境の悪化など、格付けを下方へ引き下げる可能性のあるネガティブな要因が複数存在すると判断されていることを意味します。
見通しが変わる要因
- 企業の財務状況の変化: 利益の変動、負債の増減、キャッシュフローの変化など
- 事業環境の変化: 市場競争の激化、新規事業への参入、規制環境の変化など
- 経済状況の変化: 景気変動、金利変動、インフレ率の変化など
見通しと投資家の行動
- ポジティブの見通し: 投資家にとっては、将来の格付け上昇の期待から、その企業の債券や株式の需要が高まる可能性があります。
- ネガティブの見通し: 投資家にとっては、将来の格付け低下のリスクが上昇するため、その企業の債券や株式の売りが進む可能性があります。
2024年9月のトルコ格付け予想について
現在のトルコのフィッチ格付けは、2024年3月9日に「B」→「B+」に格上げしており、アウトルックも、「安定的」→「ポジティブ」に変更しています。ただ、ランク的にはジャンク級に該当します。
次回のフィッチの格付け予定は2024年9月6日(金)となっています。
フィッチ以外の世界三大格付け機関の一つであるムーディーズについては、2024年7月19日にトルコの格付けを「B3」→「B1」に2段階引き上げました。政府の統治体制が改善し、金融政策が引き締め方向に転じたことを評価しました。ムーディーズの「B1」は現状のフィッチ格付け「B+」に該当し、同等の格付けとなっています。
実際、前回(3/9)のフィッチ格付けから、トルコは以下のような良いニュースも出てきています。
・金融活動作業部会(※FATF)は6月、トルコを「グレーリスト(監視強化対象国・地域)」から除外
※マネーロンダリング(資金洗浄)やテロ資金対策を監視する国際組織
・経常収支赤字が縮小し、中銀の財務状況が改善したことで、トルコの対外収支の脆弱性は大幅に低下
今回のフィッチの格付けは、1段階引き上げ「B+」→「BB-」、見通しは前回同様「ポジティブ」が予想されています。
ただ、経済面では徐々に良いニュースも増えてきているため、ムーディーズ同様、2段階引き上げもあっても良いのではと考えています🤓
金曜日のFitch格付けでは、予想以上の結果を期待したい🤓 https://t.co/4wR4cEQ0CB pic.twitter.com/lCAP7l5QfI
— トルコリラ∞錬金術師@日々20000円のスワップ🇹🇷 (@FIREwithLira) September 5, 2024
格付けが投資に与える影響
- 投資家心理: 高い格付けは、投資家心理を安定させ、投資資金の流入を促します。逆に、低い格付けは、投資家心理を不安定にし、投資資金の流出を招く可能性があります。
- 資金調達コスト: 格付けが高いほど、国や企業はより低い金利で資金を調達することができます。
- リスクプレミアム: 格付けが低いほど、投資家はより高いリターンを求めるため、リスクプレミアム(リスクに対する補償)が大きくなります。
まとめ
フィッチの格付けは、トルコへの投資を検討する上で重要な参考資料となります。ただし、格付けはあくまでも一つの指標です。ただ、FATFのグレーリスト除外や外貨準備金が過去最高額になるなど、トルコに関して良いニュースは徐々に増えてきており、私としては、トルコリラはエントリーすべきタイミングと考えています🤓
- 高金利による魅力的なスワップポイント: トルコの中央銀行は政策金利を50%と高水準に設定しており、トルコリラ円ロングポジションを保有することで、10,000通貨あたり40円程度の魅力的なスワップポイントを得ることができます。
- 上昇トレンドに乗るチャンス: トルコリラ円は下落相場から反転し、上昇トレンドに乗るチャンスです。値動きによるキャピタルゲインも狙うことができます。
- 中長期的な投資対象として: トルコ経済は今後数年かけて成長していくと予想されており、トルコリラ円は中長期的な投資対象としても魅力的です。
もちろん、投資には必ずリスクが伴います。トルコリラ円も例外ではなく、為替レートの変動リスク、金利差縮小リスク、政治・経済リスクなどが存在します。
これらのリスクを十分に理解した上で、ご自身の判断で投資判断を行うことが重要です。
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免責事項: 上記の情報は、投資の勧誘を目的とするものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身で行ってください。
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