【電験三種 機械】を合格するための効率的な勉強方法(機器のイメージを掴む)

2022年2月2日

【電験三種 機械】に合格するための
効率的な勉強方法

悩む受験者

機械について勉強を始めたけど、機器のイメージが分からないし、計算も多い・・・。
どこから手をつけて良いか分からない( ゚Д゚)!!

今回の記事では、上記の悩みを解決します。

本記事の筆者

ながまる(筆者)

取得資格
・電験一種、二種、三種
・エネルギー管理士(電気分野)
・技術士補(電気電子分野)
・第二種電気工事士 
・第一種特殊陸上無線技士 など
仕事

・電力、エネルギー事業
 勤務12年目

本記事を書いている私は、電力・エネルギー事業に携わり、電験を中心に電気系の資格を取得しています。

電験三種の機械科目合格のため、私が実践した効率的な勉強方法をご紹介していきますね。

機械に合格するための効率的な勉強方法とコツ

効率的な勉強方法とコツの結論

①機械科目の特徴・学習方法を理解しよう
②まずは自分に合った参考書を探そう
③教科書の内容を確認して、全体のイメージを掴んでから問題に取り組もう
④機械の出題頻度の高い分野に力を入れよう

上記について詳しく解説しますね。

機械科目にどうしても合格したい方はぜひ見てみて下さいね。

機械科目の特徴・学習方法を理解しよう

機械科目の特徴

機械科目で必ず

まずは自分に合った参考書を探そう

機械は私的には電験三種4科目の中で最も難関と考えています。理由としては、誘導機や同機器、パワエレなど範囲も広い上に、一度読んでも、中々理解できるような内容では無いからです。初めて機械の勉強をした時には、とっつきにくさから勉強するのを遠ざけていた覚えがあります。

機械の学習も参考書が基本となりますが、私的には参考書のイラストや絵を見ても、機器のイメージは中々出来なかった覚えがあります。機械の出題分野(誘導機や同期機など)は動画(youtube)でも分かり易く説明してあるものもあるため、機器等のイメージが付きにくい場合はこのようなサイトを見れば理解が深まります。とはいえ、基本は参考書なので、まずは自分に合った参考書を選びましょう。問題や文字ばかりだと、苦痛になると思いますので、なるべく、図やイラストが多く、カラーの見やすいものを選びましょう。ネット等で購入する前に書店で一度、内容をご確認頂き、自分に向いていると思った参考書を選択されることをお勧めします。

以下は、私のおすすめ参考書になります。

①みんなが欲しかった!電験三種 機械の教科書&問題集

回転機など馴染みの無い初学者にとって、問題だけではなく、教科書もセットになっており、分かり易い作りになっています。また、オールフルカラーであり、読みやすさもあります。イラストが多めであり、文字よりもイメージで覚えることが出来そうであり、記憶に残り易いと思います。

②完全マスター 電験三種受験テキスト 機械

機械初学者向け参考書で勉強した後、更に深堀りし、原理や数式を学びたい方向けの参考書になります。単なる丸暗記では無く、原理や数式も含んで機器を勉強すると理解が深まり、記憶の定着につながると思います。

③SE Academyの電験三種 得点しやすい順過去問題集 機械の攻略

直流機・同期機・誘導機など分野別の問題集になります。分野別のメリットとしては、同じ分野の問題を繰り返し解くことで、記憶に残りやすくなります。私も経験がありますが、年度ごとの過去問題を解くと、知識がごちゃごちゃになることがありました。同じ分野の問題を連続して解くと確実な知識の定着が図れると思います。また、問題の解説で理解出来ない部分があれば、どこの学習に戻れば良いか書いてあるのも親切だと思います。

教科書の内容を確認して、全体のイメージを掴んでから問題に取り組もう

機械の出題分野は電験三種4科目の中で最も膨大であり、理解が難しいと考えています。よって、いきなり問題を解こうとしても、原理や機器構造、言葉自体が分からず、挫折してしまう可能性が大きいです。

よって、まずは参考書のうち教科書の内容を一通り学習し、基本的な原理や機器構造について理解することを目標としましょう。一通り学習することで、機械という科目でどのような内容が出るのか、全体のイメージをつかむことが出来ます。また、どこに何が書いてあるのかを理解することが出来ます。

また、教科書の内容を一通り学習することで、参考書のどこに何が書いてあるのかだいたい理解することが出来ます。これにより、その後、問題を解いた際につまづいても、参考書のどこを見れば分かるため、効率的な学習を進めることができます。

教科書の内容を確認していると、よく分からない・理解出来ない箇所も出てくると思いますが、そんな時はその分野についてyoutubeで調べてみましょう。youtubeでも分かり易い動画があるため、どんどん活用しましょう。私も見てみましたが、機器等のイメージが付きにくい場合はこのようなサイトを見れば、理解が深まると思います。また、理解出来たことを参考書の空きスペースや、ノートに自分の言葉で分かるようにまとめておくと良いでしょう。復習した際に、自分の言葉でまとめてあれば、理解がし易いと思います。

教科書の内容を一通り学習した後は、実際に手を動かして過去問等の問題集に取り組みましょう。解答を見てもよく理解出来ない場合は、教科書の内容も確認して、確実に理解するよう努めましょう。

説明を読む(インプット)だけでは、なかなか頭に残らないため、手をよく動かして問題を解く(アウトプット)ことに重点を置きましょう。

また、これは他の教科でも共通ですが、参考書の問題・解答を自分が分かりやすい言葉で、ノートにまとめると理解が深まります。※ただ、参考書の内容を丸写しするのではなく、自分が後から読んで分かるようにしておきましょう。後で復習するときにこのノートが活用できます。

機械の出題頻度の高い分野に力を入れよう

機械の出題分野と範囲および出題頻度(過去15年分:平成18年~令和2年)は以下の通りです。

出題分野と範囲
・回転機(直流機、同期機、誘導機):36%
・変圧器など電気機器:14%
・パワーエレクトロニクス:13%
・電動機応用:4%
・照明:4%
・電気化学:3%
・電熱:5%
・情報処理:11%
・自動制御他:10%

上記より、出題頻度の高い分野は、「回転機」、「変圧器他」となります。これらだけで、全体の5割を占めているため、この部分を重点的に学習しましょう。

また、機械は例年、文章問題が4割、計算問題が6割の配分で出題されています。機械の中で重点して勉強すべきは「直流機」「誘導機」「同期機」「変圧器」の4つになります。これらの文章問題は基本的な機器構造の問題が多いため、図やイラスト、youtubeを使用して、確実に覚えましょう。また、これら4つの計算問題は等価回路やオームの法則を用いると解答出来ることが多いため、理論で学んだ電気回路の知識を活かすことが出来ます。(このために、機械よりも先に理論を学習します)

また、回転機である 「直流機」「誘導機」「同期機」 を勉強を進めていくと、それぞれの特徴を混同してしまう可能性があるため、各機器ごとの違いを理解するように勉強を進めましょう。

上記4つの分野を勉強した後は、「電動機応用」「照明」「電熱」「情報処理」を勉強しましょう。機械の中では比較的分かり易い部分になります。

最後に「パワーエレクトロニクス」、「情報処理」、「自動制御他」の3つを勉強します。これら3つは専門性が高く、内容が難しいと思いますので、優先順位は低くしています。私的にはこの中であれば、「自動制御」がまだ分かり易いと思いますので、3つの中であればこちらから勉強すれば良いと思います。

機械に合格するための効率的な勉強方法は以上になります。

皆様の合格の一助になれば幸いです。