【電験三種 理論】を合格するための効率的な勉強方法(公式・定理をマスター)

2021年12月29日

悩む受験者

理論はひたすら計算式や問題ばかりでしんどい。。
どこに重点をおいて勉強したら良いか分からない( ゚Д゚)!!

今回の記事では、上記の悩みを解決します。

本記事の筆者

ながまる(筆者)

取得資格
・電験一種、二種、三種
・エネルギー管理士(電気分野)
・技術士補(電気電子分野)
・第二種電気工事士 
・第一種特殊陸上無線技士 など
仕事

・電力、エネルギー事業
 勤務12年目

本記事を書いている私は、電力・エネルギー事業に携わり、電験を中心に電気系の資格を取得しています。

電験三種の理論科目合格のため、私が実践した効率的な勉強方法をご紹介していきますね。

理論に合格するための効率的な勉強方法とコツ

効率的な勉強方法とコツの結論

①理論科目の特徴を理解しよう
②自分に合った参考書を探そう
③公式・定理を確認しながら、参考書の問題を解こう
④静電気・電磁気、直流・交流回路に力を入れよう

上記について詳しく解説しますね。

理論科目にどうしても合格したい方はぜひ見てみて下さいね。

理論科目の特徴を理解しよう

理論は電験三種の基礎である

「理論」は他の3科目に関係する知識(主に電気回路)があるため、電験三種の基礎となる重要な科目です。

そのため、電験の勉強で、最初に学習を始めるべき科目になります。

科目勉強の順番、必要な勉強時間や合格できる勉強方法は「電験三種合格への最短ルートと効率的な勉強方法を紹介」にまとめてあるので、こちらの記事を見てみて下さいね。

理論は計算問題が多い

「理論」は他の3科目と比べて、計算問題が圧倒的に多く出題されます。

その割合は実に8割を占めます。

ただ、その計算問題はある程度パターン化されているものが多いため、基本の解き方を理解できれば、それほど恐れることはありません。

まずは自分に合った参考書を探そう

これまで静電気・電磁気や電気回路基礎の勉強をしたことが無い方は理論が一番難しく感じると思います。

理論の学習は参考書が基本となります。まずは、自分に合った参考書を探しましょう。

問題や文字ばかりだと、つらくなります。

よって、図や使う公式が見やすいものを選びましょうね。

そして、ネット等で購入する前に書店で一度、内容をみて、自分に向いていると思った参考書を選びましょう。

以下は、私のおすすめ参考書になります。

①電験三種 やさしく学ぶ理論

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理論の参考書の中では、やさしいレベルになりますので、初学者または理論が苦手な方におすすめです。

②完全マスター 電験三種受験テキスト 理論

初学者の方には難しく記載されている部分もあると思いますが、情報量が多く、しっかり勉強すれば、合格に必要な力を十分つけれます。

③電験三種 合格一直線 理論

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イラストが少なめですが、情報量が多く、電験三種のみならず、二種の理論にも使用できそうなテキスト(三種には不要な微分・積分についても記載あり)と思います。各章の最初に必須の定理・公式がまとめてあるのも、ざっと見返すのに良いと思いました。

④ SE Academyの電験三種 得点しやすい順過去問題集 理論の攻略

静電気、電磁気、直流回路など分野別の問題集になります。分野別のメリットとしては、同じ分野の問題を繰り返し解くことで、記憶に残りやすくなります。私も経験がありますが、年度ごとの過去問題を解くと、静電気やら電磁気やらの知識がごちゃごちゃになることがありました。同じ分野の問題を連続して解くと確実な知識の定着が図れると思います。また、問題の解説で理解出来ない部分があれば、どこの学習に戻れば良いか書いてあるのも親切だと思います。

公式・定理を確認しながら、参考書の問題を解こう

理論は目に見えない電磁気学や電気回路であり、イメージがし辛いため、なるべく問題(図)と定理・公式を結び付けて、セットで覚えるようにすると、理解しやすいです。

参考書の各定理や公式の説明はざっと読んで、まずは、どこに何が書いてあるかを把握しましょう。そして、問題を解く際に、説明を読みながら解いてみましょう。説明を見ても、解き方が全然分からない場合は、答えおよび説明を確認して、考え方を理解するようにしましょう。

説明を読む(インプット)だけでは、なかなか頭に残らないため、手をよく動かして問題を解く(アウトプット)ことに重点を置くことが大切です。

また、これは他の教科でも共通ですが、参考書の問題・解答を自分が分かりやすい言葉で、ノートにまとめると理解が深まります。

※ただ、参考書の内容を丸写しするのではなく、自分が後から読んで分かるようにしておきましょう。後で復習するときにこのノートが活用できます。

静電気・電磁気、電気回路に力を入れよう

理論の出題分野と範囲および出題頻度(過去15年分:平成18年~令和2年)は以下の通りです。

出題分野と範囲
・静電気、電磁気:29%
・電気回路(直流・交流回路、三相交流回路):33%
・電気計測:10%
・過渡現象:6%
・電子運動、電子回路:22%

上記より、出題頻度の高い分野は、「静電気」、「電気回路」となります。これらだけで、全体の6割を占めているため、この部分を重点的に学習しましょう。 これらを学習の後、電子運動、電子回路他へ進みましょう。

また、静電気・電磁気、電気回路は電気の基礎になります。特に電気回路については、他の科目の問題を解く際にも役に立ちますので、しっかりマスターしましょう。ここで、きちんと理解しておかないと、他の科目を勉強する際にも手戻りが生じてしまいます。

また、理論は例年、文章問題が3割、計算問題が7割の配分で出題されています。

計算問題については公式の理解および計算力が重要になりますので、 参考書の各定理や公式の説明を一通り確認してから(=どこに何が書いてあるか確認してから)、問題に取り組みましょう。

他の科目の勉強方法やおすすめの参考書は?

他科目の勉強方法やおすすめの参考書は以下リンクになります。

【電験三種 電力】に合格するための効率的な勉強方法(発電、送配電に力を注ぐ)

【電験三種 機械】を合格するための効率的な勉強方法(機器のイメージを掴む)

【電験三種 法規】を合格するための効率的な勉強方法(計算問題を確実に)

本記事が皆様の合格の一助になれば幸いです<m(__)m>

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。