【電験三種 電力】に合格するための効率的な勉強方法(発電、送配電に力を注ぐ)
【電験三種 電力】に合格するための
効率的な勉強方法
電力について勉強を始めたけど、機器のイメージがつかないし、理解しにくい・・・。
参考書の説明や図だけみても分からない( ゚Д゚)!!
今回の記事では、上記の悩みを解決します。
本記事の筆者
取得資格
・電験一種、二種、三種
・エネルギー管理士(電気分野)
・技術士補(電気電子分野)
・第二種電気工事士
・第一種特殊陸上無線技士 など
仕事
・電力、エネルギー事業
勤務12年目
本記事を書いている私は、電力・エネルギー事業に携わり、電験を中心に電気系の資格を取得しています。
電験三種の電力科目合格のため、私が実践した効率的な勉強方法をご紹介していきますね。
目次
電力に合格するための効率的な勉強方法とコツ
効率的な勉強方法とコツの結論
①電力科目の特徴・学習方法を理解しよう ②自分に合った参考書を探そう ②教科書の内容を確認して、全体のイメージを掴んでから問題に取り組もう ③電力の出題頻度の高い分野に力を入れよう |
上記について詳しく解説しますね。
電力科目にどうしても合格したい方はぜひ見てみて下さいね。
電力科目の特徴・学習方法を理解しよう
電力科目の特徴
電力科目は、計算問題が少なく、正誤問題が多く出題されます。
正誤問題が多いため、電力の知識を正確に理解して勉強を進めていく必要があります。
電力の出題分野として、発電(水力、汽力他)・送配電・変電(遮断器、変圧器他)・電気材料があり、電力会社のような内容が多くなっています。
よって、馴染みの無い方は、機器のイメージが出来ないため、内容が難しく感じるかもしれません。
電力科目の学習方法
電力の学習も参考書が基本ですが、図やイラストのみでは機器イメージが分かりにくいです。
そんな時は、各機器メーカーのHP(変圧器や遮断器など)などを見てみると良いでしょう。実際の機器の写真や説明があるため、理解を深められ、記憶にも残りやすくなります。
例えば、変圧器の基本であれば、ダイヘンのHPが分かり易いと思います。
また、参考書を読んでも、よく理解が出来ない言葉があれば、すぐにネットで検索してみましょう。きっと丁寧に解説してくれてる記事を見つけることができるでしょう。分からないことがあれば、その都度、調べて一つずつ解決しましょうね。調べることで記憶にも残りやすくなります。
例えば、系統の「中性点接地方式」とググってみれば、いろんな方が作成した資料がでてきます。私的にイメージしやすかったのは、電験三種、これでOKになります。各中性点方式において、系統事故があった場合を例に示して説明しているため、分かり易いです。
自分に合った参考書を探そう
先ほど紹介したネット検索はあくまで補助的な役割のため、まずは自分に合った参考書を探しましょう。
問題や文字ばかりだと、つらくなるので、図やイラストが多い見やすいものが良いでしょう。ネットで購入する前に書店で一度、内容をみて、自分に向いていると思った参考書を選びましょう。
以下は、私のおすすめ参考書になります。
①みんなが欲しかった!電験三種 電力の教科書&問題集
発電・送配電など馴染みの無い初学者にとって、問題だけではなく、教科書もセットになっており、分かり易い作りになっています。また、オールフルカラーであり、読みやすさもあります。イラストが多めであり、文字よりもイメージで覚えることが出来そうであり、記憶に残り易いと思います。
②電験3種 これだけ電力
理系である程度、物理等の知識がある方向けの参考書になります。電力の問題を解くための公式やポイントが説明してあります。私的には難しい内容になっていると思うため、この参考書を何週か行い、一通り解けるようになれば、電力は合格できると思います。
③ユーキャンの電験三種 独学の電力
内容は試験対策が中心であり、ある程度、電力を勉強した方向けの参考書になります(45日で完成とありますが、初学者には難しいと思います)。内容は教科書と問題集に分かれています。テキストは要点が簡潔にまとまっており、読み進めやすいと思います。
④SE Academyの電験三種 得点しやすい順 過去問題集 電力の攻略
水力・火力・原子力発電、送配電など分野別の問題集になります。分野別のメリットとしては、同じ分野の問題を繰り返し解くことで、記憶に残りやすくなります。私も経験がありますが、年度ごとの過去問題を解くと、知識がごちゃごちゃになることがありました。同じ分野の問題を連続して解くと確実な知識の定着が図れます。また、問題の解説で分からない部分があれば、どこの学習に戻れば良いか書いてあり、親切なつくりになっています。
全体のイメージを掴んでから、問題に取り組もう
まずは教科書全体の内容をみて、イメージを掴む
電力の出題分野として、発電(水力、汽力他)・送配電・変電(遮断器、変圧器他)・電気材料があり、電力会社のような内容が多くあります。
ある程度勉強してこられた方ならともかく、初学者にとっては、いきなり問題を解こうとしても、言葉自体が分からず挫折してしまう可能性があります。
よって、まずは参考書のうち教科書の内容を一通り学習する必要があります。
一通り学習することで、電力という科目でどのような内容が出るのか、全体のイメージをつかむことが出来ます。また、どこに何が書いてあるのか分かります(重要)。
これにより、その後、問題を解いた際につまづいても、参考書のどこを見ればよいか分かるため、効率的な学習を進めることができます。
教科書の内容を確認し、よく分からない点は、分からない用語をググってみましょう。
そして分かったことを、自分の言葉で参考書の空きスペースや、ノートに自分の言葉で分かるようにまとめておきましょう(超重要)。
復習した際に、自分の言葉でまとめてあれば、とても理解がし易いです。
全体イメージを掴めれば、後はひたすら問題をとく!!
教科書の内容を一通り学習した後は、実際に手を動かして(重要)過去問等の問題集に取り組みましょう。
解答を見てもよく分からない場合は、参考書やネットで調べ、一つずつ理解していきましょう。
説明を読む(インプット)だけでは、なかなか頭に残らないため、手をよく動かして問題を解く(アウトプット)ことに重点を置くことが大切です。
私がやっていたおススメの方法
参考書の問題の解答を自分が分かりやすい言葉で、ノートにまとめることです。
Q:「なんで、解答そのままじゃダメなの?」
A:「解答をそのまま書き写しても、参考書の丸写しだからです。自分の分かりやすい言葉にアレンジ(要約)することで、記憶に残りやすくなります。また、復習するときにも、自分の言葉なので違和感なく読めて活用できます。」
電力の出題頻度の高い分野に力を入れよう
電力の出題分野と範囲および出題頻度(過去15年分:平成18年~令和2年)は以下の通りです。
出題分野と範囲 ・発電-水力発電、火力発電、原子力発電、新エネルギーなど:35% ・変電所-変圧器、遮断器・断路器、調相設備など:6% ・送配電系統-架空・地中送電線、配電線など:31% ・送配電系統の計算問題:21% ・電気材料-絶縁材料、導電材料など:7% |
上記より、出題頻度の高い分野は、「発電」、「送配電系統(計算含む)」となります。これらだけで、全体の9割近くを占めているため、この部分を重点的に学習しましょう。
また、電力は例年、文章問題が6割、計算問題が4割の配分で出題されています。
計算問題はパターンがあり、水力発電所の力学の計算、火力発電所の熱量計算、原子力発電所の出力の計算、変電・送配電系統の%Zを用いた計算、力率改善、電圧降下などの計算はパターンが決まっています。
計算問題については、過去問題を繰り返し解くことで、パターンを確実に理解し、得点源にしましょう。
他の科目の勉強方法やおすすめの参考書は?
他科目の勉強方法やおすすめの参考書は以下リンクになります。
【電験三種 理論】を合格するための効率的な勉強方法(公式・定理をマスター)
【電験三種 機械】を合格するための効率的な勉強方法(機器のイメージを掴む)
【電験三種 法規】を合格するための効率的な勉強方法(計算問題を確実に)
また、電験三種合格するための勉強の順番や合格するための効率的な勉強方法を以下の記事で紹介していますので、ぜひ見てみて下さいね。
【初心者の方、必見!!】電験三種合格への最短ルートと効率的な勉強方法を紹介
本記事が皆様の合格の一助になれば幸いです<m(__)m>
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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