電験一種合格者が教える!!電験三種【法規】を合格するための効率的な勉強方法(計算問題を確実に)

2024年4月20日

法規に合格するための効率的な勉強方法とコツ

〇効率的な勉強方法とコツの結論はこちら

①まずは自分に合った参考書を探そう
②パターン化している計算問題は確実に解けるようにしよう
③問題集を解いて出題頻度の高い条文から覚えよう

まずは自分に合った参考書を探そう

法規は暗記科目と思われがちですが、例年、文章問題が約6割、計算問題が約4割程度であり、計算問題の割合が半分程度あります。ただ、計算問題はパターン化しているため、解き方を覚えれば決して難しいものではありません。

暗記科目に部類する法令(電気設備技術基準他)については正直、量が膨大であるため、全てを覚えることはほぼ不可能です。参考書や過去問を解いたりすることで、頻度の高い条文が分かるため、優先的に覚えていくとよいでしょう。

法規の学習も電験三種の参考書が基本となりますが、条文の詳しい内容を知りたい場合は、電気設備技術基準の参考書もあると、より詳しく内容を理解することが出来ます。また、参考書が問題や文字ばかりだと、苦痛になると思いますので、なるべくとっつきやすいよう、カラーであり、図やイラストが多い見やすいものを選びましょう。ネット等で購入する前に書店で一度、内容をご確認頂き、自分に向いていると思った参考書を選択されることをお勧めします。

以下は、私のおすすめ参考書になります。

①みんなが欲しかった!電験三種 法規の教科書&問題集

本書にはフルカラーの図表や板書があるため、重要な分野が整理出来るため、イメージし辛い電技等の条文も記憶に定着し易いと思います。

②電験第3種 スイスイわかる法規

電験第3種 スイスイわかる法規 / 出村俊博 【本】

題名の通り、分かり易い解説があります。参考書の内容は難易度が若干高いため、初学者には少し難しいかもしれません。実力アップを目指す、ある程度知識がある人におすすめの参考書になります。ちなみに私は電験三種の法規をこれを用いて合格しました。

③完全マスター 電験三種受験テキスト 法規

情報量が多く、試験前の総仕上げにおすすめの参考書になります。 実力アップを目指す、ある程度知識がある人におすすめの参考書になります。問題を解ける知識を網羅できると思います。

④絵とき 電気設備技術基準・解釈早わかり

電験三種でなく、電技の参考書になります。私事ですが、仕事で電技を確認するのに、条文のみでは理解ができないため、こちらをよく使用しています。絵や図で説明や解釈が記載してあり、非常に理解し易いです。電験のみならず、仕事で電技に関わる方にはおすすめの参考書だと思います。

パターン化している計算問題は確実に解けるようにしよう

B問題に出題される計算問題は、以下に分けられます。

・力率改善
・%インピーダンス
・送電線の電圧降下、損失
・変圧器の各種結線
・変圧器の効率
・風圧荷重
・支線の張力
・B種接地工事
・地絡電流
・需要率、不等率、負荷率

上記の計算問題はパターンがある程度決まっているため、攻略しやすい分野になります。まずは、計算問題をマスターし、得点源として下さい。理論や電力、機械を先に学習していれば、計算問題は理解がしやすいと思います。

計算問題を攻略することで、4割程度取れるため、合格にかなり近づくことが出来ます。

説明を読む(インプット)だけでは、なかなか頭に残らないため、手をよく動かして問題を解く(アウトプット)ことに重点を置きましょう。

また、これは他の教科でも共通ですが、参考書の問題・解答を自分が分かりやすい言葉で、ノートにまとめると理解が深まります。※ただ、参考書の内容を丸写しするのではなく、自分が後から読んで分かるようにしておきましょう。後で復習するときにこのノートが活用できます。

問題集を解いて出題頻度の高い条文から覚えよう

法規の出題分野と範囲および出題頻度(過去15年分:平成18年~令和2年)は以下の通りです。

出題分野と範囲
・電気関係法規:22%
・電気設備技術基準(解釈含む):48%
・電気施設管理:4%
・電技(解釈含む)の計算問題:6%
・電気施設管理の計算問題:15%
・その他:5%

パターン化している計算問題は優先して、勉強し確実に解けるようになれば、次は出題頻度の高い条文から覚えていくようにしましょう。上記データより、出題頻度の高い分野は「電気関係法規」「電気設備技術基準」となります。これらだけで、全体の7割を占めているため、この部分を重点的に学習しましょう。

参考書や過去問を解いたりすることで、頻度の高い条文が分かるため、優先的に覚えていくとよいでしょう。 過去問は穴埋め問題となっていますが、穴埋め箇所だけでなく、一連の文章を声に出しながら書くなどし、記憶の定着を図ります。「読む」「書く」などにより、脳に印象付けることができ、経験として記憶に残りやすくなります。なお、条文番号は試験には出ないため、暗記は不要です。

法規に合格するための効率的な勉強方法は以上になります。

皆様の合格の一助になれば幸いです。